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  • No : 875
  • 公開日時 : 2022/12/03 00:00
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同じ銘柄で複数の振替を行う場合の優先順位はどのようになりますか。また、取引単位で実行及び完了の優先順位を決めることは可能ですか。

同じ銘柄で複数の振替を行う場合の優先順位はどのようになりますか。また、取引単位で実行及び完了の優先順位を決めることは可能ですか。
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回答

渡方参加者において同じ銘柄で複数のDVP振替指図が同時にあった場合の振替の処理順序は、基本的には、決済照合システムから口座振替システムへ伝達された順序で、さらに、振替実行条件を満たした順序となりますが、振替実行条件や振替完了条件のチェックが行われるため、証券振替の順序を厳密にコントロールするのは難しくなっております。

決済照合システムにおいては、決済指図が照合一致・受渡実行可となった場合に、その決済指図情報の口座振替システムへの伝達が行われます。口座振替システムへ伝達されたDVP振替指図については、振替実行条件(渡方証券残高・余裕値及び受方差引支払限度額・余裕値)のチェックが行われます。振替実行条件をすべて満たした順にDVP口座への証券の振替が行われ、その証券は受方の受入予定証券となります。振替実行条件を満たさない振替指図に係る振替請求は、口座振替システムへの伝達が行われた順序で再試行順番待ち行列(リサイクル・キュー)に登録され、証券残高・差引支払額・余裕値が変動する都度、振替実行条件のチェックが行われることになります。

振替処理の優先順位をコントロールする方法としては、決済照合システムにおけるリリース・フラグ等の操作による方法や口座振替システムにおける渡方一時停止機能の利用による方法などが想定されます。

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